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生産Gより現場のご紹介【住宅を支える耐震金物いろいろ】

Category
現場レポート
Date
2018.2.17

こんにちは。今回は「住宅を支える耐震金物いろいろ」のご紹介です。

 

普段は壁天井の中に隠れてしまって見えないのですが、
構造材同士を緊結するという大事な役目がありまして、耐震性に対しては特に重要です。

ご存知の通り、木材は重量に対する比強度が高く(軽くて強い)、
人にやさしい断熱調湿、価格・加工面などメリットがたくさんありまして、
いろいろな意味で住宅にとても適した材料となります。

昔から木材をつなぐ部分を強くするために継手・仕口の工夫をしてきましたが、
現在ではコンピュータープレカットによる高精度加工と構造計算による耐震金物補強を対で行っております。

 

それでは、当社の住宅に使用されている耐震金物をいくつかご紹介させて頂きます。

①アンカーボルト・スクリュー座金
土台と基礎をつなぐためのボルトとなります。
土台上端を平らにすることのできるスクリュー座金とセットで使用します。

KODAK Digital Still Camera

 

②ホールダウン金物
基礎と柱、1階と2階の柱を直接つなぐ強力な耐震金物です。
構造計算により通常1.5t~3.5tまで数種類のタイプを使用致します。
断面欠損の少ないビス留めタイプが主流となります。

③継手金物
梁と梁をつなぐ短冊形のプレートです。
梁同士の継手が、地震時に外れないように補強しております。
外部に耐力面材を張るため、板厚の薄いタイプを両面に施工することによって
より耐震性を増しております。

⑤羽子板ボルト
梁の仕口などが外れないようにつなぐ金物です。
緩みを防ぐスプリング付座金とセットで地震時の倒壊を防ぎます。

⑥ハリケーンタイ
屋根が飛ばないように、垂木という構造材をしっかり留める金物です。
台風などの下からの強い吹き上げから屋根を守ります。

⑦その他の耐震金物
各柱の柱頭柱脚には、構造計算により認定接合金物を取り付けます。
告示により適材適所で取り付けます。引抜耐力ごとに種類があります。

当社では構造計算により必要な部分のほかに、安全性を高めるため
他の全ての柱にN値1.0(告示記号:は)耐震金物を取り付けております。
(構造耐力に余力を持たせることで、長期間必要性能を維持致します。)

 

⑧専用釘・ビス
耐力壁用の釘・ビスなどは、色分けされて目視によるチェック可能な
ものとしております。これによってひと目で使用釘・ビスの規格が
わかることとなり、施工ミスを防ぎ安全性を高めております。